玖足手帖-アニメブログ-

富野由悠季監督、出崎統監督、ガンダム作品を中心に、アニメ感想を書くブログです。

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#Gレコ 劇場版II ベルリ撃進 は元気を超えた鍛錬のG #Gレコ感想

 今週の木曜日、あと4日で劇場版Gのレコンギスタ劇場版第三部「宇宙からの遺産」が公開されます。


 はーーー。


 第二部「ベルリ撃進」は2020年2月21日に公開されて、割と早めにBD-BOXパーフェクトパックも買いました。しかしなあ。劇場で見た直後に風邪を移されて寝込み、そして、あまりにも考えることが多すぎて、昨日まで!BD-BOXを開封もしていなかったんだよなあ!僕は!

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 な、何たる無能。1年5ヶ月も猶予をもらっておいて。我ながら恥ずかしい限りです。


 その間何をしていたのかというと、はてブのログを見てもらうとして、


https://b.hatena.ne.jp/site/nuryouguda.hatenablog.com/


 まあ、仮面ライダーとかアイドルマスターとか京都市長選挙とかクロスボーン・ガンダムDUSTとか、note始めたり、劇場版AIRについて同人誌に寄稿したり、シン・エヴァンゲリオンで揉めたりとか。あと、睡眠障害で一日に13時間も寝てたりとか(睡眠薬を入れた1回目の睡眠では4時間しか眠れないのに、その後、眠りが足りなくて寝直したら夕方まで寝たり)。


nuryouguda.hatenablog.com

  • 追い詰められた感想。

 昨日から今日18日の午後9時半まで24時間、You TubeでGのレコンギスタ劇場版第二部が無料配信されていたので。劇場公開ぶりに2,3回めを見た。


 第三部が公開されるので、ケツに火がついたわけでもう感想を書くしかない。


 あのねえ……。劇場で第二部を見たあとに日和見感染して寝込んだんですがね。やっぱり、疲れる。第6話のエルフ・ブルとの苦い戦闘で始まって、第10話のウーシァを格好良くやっつけて、メガファウナに戻ってきれいに終わるのかって思ったら、第11話の分もやるわけです。
 第11話は第12話のキャピタル・タワー上部での戦闘につながる間の、低軌道での戦闘回なのですが。その途中で切ることで、第三部への引きにしている。


 それはそうなんですが。毎回戦闘シーンがあるGのレコンギスタの6話分をほとんど減らさずにやってるので、デレンセン、マスク部隊、マスク、ベッカー、マスクって連戦の戦闘アクションでマスクが3回も負けてる映画になってるという。


 単に戦闘シーンが多いと疲れるとか忙しくなる、というだけではない。なぜなら私はGのレコンギスタのオタクだから。


11年前からTV版のリアルタイム全話、
nuryouguda.hatenablog.com


そして放送終了後1年後から劇場版第一部公開までの4年かけて「ベルリの殺人」に着目して考察記事を書いていた。
nuryouguda.hatenablog.com


 考察記事を書くときにリピート再生し続けていたのでTV版はのべ60回は見て殆ど覚えた。


 そういうオタクが劇場版を見るとどうなるか?


Gレコ劇場版第2部を見るじゃろ?
普通の映画はその1段階で評価するじゃろ?
でも僕はGレコのリアルタイム全話感想とベルリの殺人に絞った全話感想を各話三万文字書いてるじゃろ?
確認のために読み返すじゃろ?
自分が書いて出力した情報が一気に逆流入力して脳の処理メモリーが落ちる



 基本的に僕は自分の頭の中に湧いた感想を文字にして出さないと脳の中で延々と思考が湧いてしまってグルグルするので、ある意味、忘れるために感想を書いている。
 そこでだな、一度TV版を総括したGレコの劇場版を脳に入れられると、自分が吐き出したTV版の情報が再度脳の中に戻り、新たに脳に入った劇場版の情報との自動参照と、それによる自動的な連想記憶想起と新しい想念が脳の中で複数、並行したり、衝突してスパークしたりする。
 
 すごく脳が疲れるし、頭痛がする。強化しすぎたか。昨晩、ガンダムチャンネルのYoutubeで劇場版第二部を見ながら #Gレコ感想 のハッシュタグで色々とツイートしていたら、脳を使いすぎて見終わったあとにものすごい血糖値の低下による意識の混濁が発生した。
 今日も劇場版第二部のBDコメンタリーを見たり、過去の記事と読み比べをしたりしたら、ものすごい頭痛と心拍の異常による目眩が発生した。


 もうね、これは、「元気のGではなく、高山トレーニングのG」という感じになった。もう、しんどいしんどい。
 第10話のベッカーのウーシァとの密林での戦いで戦闘ロボットアニメとしてのカロリー摂取は十分で、「あー、ここで終わってほしいな」って思うのに、第11話での宇宙戦争の勃発まで見させられる。疲れる。


 しかし、しんどいからダメかというと、そういうわけでもなくてですね。Gレコのことは好きなので。色々と思うことも楽しくはある。


 というか、「元気のG」を超えて、「疲労状態からの超回復のG」という富野由悠季アニメクンフーの鍛錬のGです。超サイヤ人超重力修行のGです。


 前作の第一部は比較的ストレス要素を減らして、引っかかりを減らして、一本の映画としてスムーズにつなげる様なアレンジに変えたメディアの違いかな、と思ったのだが。


nuryouguda.hatenablog.com



 第二部の戦闘の多さはオーバーカロリー。まあ、それでも上映時間は90分ちょっとなので長くはないのだが、やっぱりウーシァを倒してメガファウナに戻って宇宙に行くぞっていうところで終わるって見てる時は思う。普通はそういうテンポで映画を作る。でもそこで終わらずに宇宙戦争の勃発をやる。(TV版の第11話に比べると大分短くなっているが)


 なので疲れるんですけど。疲れたあとに超回復するとパワーアップするという筋トレ理論がある。


 だからこれはこれで元気のGというかトレーニングのG(負荷)。そういうわけで、アラフォーの僕みたいなおっさんの視聴者の体力をガンガン削っていく映画ですが、Gのレコンギスタ劇場版第二部「ベルリ撃進」という映画は、視聴者の体力とは関係なくエネルギッシュなんだな!
 と、こう、自分がスタミナ切れでリタイアしても走り続けているベルリくんたちの後ろ姿を見るような感じがします。
 特にGレコ劇場版第二部ではパイロットだけでなくメカニックや政府要人も割と死にかけるし、死ぬ。序盤でうっかり死にそうになる人を描くことで、後半にうっかり死んでしまう人の説得力を高めていると見える。
 それくらい命の輝きがあるのだが、そういう死に瀕した世界を生き延びているベルリくんやマスクやクリムたちは元気だなーって思う。それが、「撃進」っていう勢いとスピード感とエネルギーなんじゃないのかなーって。(モブはガンガン死ぬ)


 でも、それはキャラクターだけの力ではないし、富野監督の力だけではない。スタッフの力や、オンエアから時間が立ったことによるファンの気持ちの積み重なりとか、そういうものも影響していると思う。それに、観客は1時間半でこの映画を浴びるけど、スタッフはもっと分業して長時間に薄めて作業しているし。
 で、その色んな人のパワーと時間を集めた映画を一気に浴びると、超過労して、超回復するっていう?


  • 第11話の見返し

 もう、本当に疲れたので、この記事も速く書き終わりたいし、劇場版第二部の終盤である第11話のアニメーションの本編を見る気力はなく、自分が書いたブログの読み返しをしただけだが。第11話のオンエア版について、僕は割とクソミソに書いた。

nuryouguda.hatenablog.com

で、ジュガン司令は両面作戦を要求してくるわけで、非常に今回のテーマに沿っている。複数の陣営が同時にたがいに対して両面作戦とか挟み撃ちをしかけてくるので、めっちゃわかりにくくなっている。
しかも、ガランデンからモビルスーツが出たからと言って、次のカットでサラマンドラからもクリムが同じような角度で宇宙に出撃する。




 敵対しているのにな!!!同じ陣営かと錯覚するだろ!しかも、戦艦のデッキの赤い照明の色味も似てるし、わざとやってるな。
 なんでこういう邪悪な演出を付けようという発想になるのか。スタンダードな演出家だったら、敵対している陣営の出撃には時間間隔を開けるとか、角度を変えるとかするのに。なんで富野アニメはこういう視聴者の読解力を要求するカット割りをするのか。まあ、僕は富野アニメの「解り手()」なので、わかるんですけどね。
 端的に言うと、「戦場が混戦になっている」「敵味方が入り乱れている」というセリフを画面の違和感からも感じさせて宇宙戦争のヤバさを匂わせるための演出です。
って、言葉にすると簡単ですけど。
 画面では、クリム・ニック君の宇宙用ジャハナムのコックピットのレーダー表示で「ガランデンから出たMSの動きが妙だな?」って言う1枚絵しか説明されない。

 スピード感!エースパイロットはレーダーを一瞥しただけで戦局が読めるの!ダラダラと説明しない!富野アニメは圧縮率が高くてとにかく「劇」を詰め込みまくるので濃い。


 本当に第11話の宇宙戦闘はわかりにくくて、作中の人物であるクリム・ニックが「とっちらかったんだろ!」って言うくらい。




 ↑クリックで拡大
当時、あまりにもわからなかったので図上演習の図を書いたくらい。(艦隊の移動図については富野由悠季の世界展で第24話以降の終盤で富野監督も同じような図を書いていて親近感)



 富野さんも反省したのか、スペース・ガランデンが宇宙の低軌道を進みながら回頭するという新規作画を挟んでマスク部隊のマスクとバララのマックナイフの発進方向が逆POJIになっていますね。(円盤付録の絵コンテでも確認)


 まあ、でも、クリム・ニックがキャピタル・タワー第一ナットのコリオールに向かうのを一旦やめてガランデンのマスク部隊に向かってターンしたところをコリオールから砲撃されたのでキャピタル・タワーのモビルスーツを虐殺しに再ターンしたとか、マスクはマスクでサラマンドラのクリムを最初は狙っていたけど、メガファウナに向かってターンしたとか、そういう高速機動は劇場版でも健在でしたが。




 このマスクがバララの足を押すカットと

 一旦収容されたケルベスのレックスノーも逆POJIになっている。理由はよくわからない。
 ケルベスのレックスノーの格納庫シーンはTV版ではメガファウナの外で戦っているマックナイフとG-セルフの上手下手の位置を逆転させるための、逆襲のシャアでいうところのアムロとシャアの坑道シーンみたいな感じの効果があったのだが。
 劇場版でここを逆POJIにした理由がよくわからない。テレビと映画のメディアの違いとか、尺とか全体のリズムの違いによって、視線誘導を変化させたかったのかな?


 とか、細かいリテイクとか、作画のブラッシュアップとか、過去の自分が書いた分析記事と劇場版と付録の絵コンテを読み返すと、もう、本当に脳の処理情報量が焼ききれますので!本当になんで俺は毎回3万文字も卒論レベルのブログをアニメ1話にぶつけていたのか。困ったちゃんだ。
 もう、本当に疲れたし、自動的に想起されるTV版との比較などで脳が疲れたので過去の自分が書いた記事はあえて読み返さないけど。


  • その他、書けなかった理由

 僕は結構カーヒル大尉のことが好きなので、追加シーンにちょっと納得がいっていなかったのね。富野監督はアイーダさんのことが好きなので、ウィル・ゲイムさんと同じく嫌いになったのかもしれないけど。


 それで、僕は50回も60回も見てGのレコンギスタのベルリのビームライフルの一発ごとの意味を考えるというアホみたいなことをして必死にGのレコンギスタをわかろうとしたんだよ!なのに、「劇場版でわかりやすくなった」って僕よりもGレコを見てない多くの人や途中までしか見てない人が言うのが普通に腹立たしかった。


 そういうわけで、「じゃあ、人類にとってわかる、とはどういう現象なのか」「人の脳にとって認知とは何なのか」という方向に興味がいってしまった。
 それで、「人体600万年史」とか「サピエンス全史」とかを読んでいたけど、普通に難しい学術書なのでなかなか進まず。(他にも、ハンナ・アーレントとかも積んでますねー)


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 また、3年前に「Gのレコンギスタがわかりにくいと言われるのは、わかりやすいテレビ番組とは違うからでは?」という記事を書いてしまい、
 そこから
「劇場版のGのレコンギスタがわかりやすいと言われるのは、映画なのにむしろテレビ的なものになったからなのではないか」
 という仮説を立てたのだが、それをすると劇場版Gレコをdisる感じになりそうだし、また、くだらないTVバラエティについて考えるのは僕のうつ病に悪かった。

  • 第三部への期待と不安

 しかし、「Gレコがわかりやすくなったのはテレビ的になったから」というのは、あくまで客を呼び込む入り口としての第一部と第二部にだけ当てはまって、第三部は怒涛のごとき映画になっている可能性もあり。


 そうすると、TVバラエティ的なものを娯楽として感じている人について考えていた僕の時間が無駄になる。


 まー、一年半もサボってたのが悪いけど。



 とりあえず、ページをめくって手を動かすしかないのだったな。



  • ほしい物リスト。

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↑グダちん用


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